禅に最適な人吉・球磨

「こんどはどこへ行きましょう」と、編集部のHさんがいうので
先だっては、北方の八戸・久慈街道へ行ったこともあり、
こんどは気分を変えて南へ行きたいと思った。
(中略)・・・・
分県地図を持ってきて、南九州あたりを操ってみた。
「いっそ、肥後から山越えで、薩摩に入りましょう。途中
日本でもっとも豊かな隠れ里だったといわれる人吉を通って・・」

街道をゆく3 肥薩のみち 司馬遼太郎

熊本県内初の国宝 青井阿蘇神社

国宝・青井阿蘇神社。

平安時代の大同元(806)年に創建され、平成18年に創建1200年を迎えました。
阿蘇神社の三神を祭神とし、鎌倉時代から明治維新までの約700年に渡ってこの地を治めた相良家歴代当主の保護により、たびたび改修が行われてきました。
特に、現在境内中央に南北に並んでいる本殿、廊、幣殿、拝殿、楼門の五つの社殿は、初代人吉藩主相良長毎(さがらながつね)と重臣相良清兵衛(せいべえ)の発起により、慶長15(1610)年から18年にかけて造営されたものです。

「青井阿蘇神社(あおいあそじんじゃ)」の本殿(ほんでん)・廊(ろう)・幣殿(へいでん)・拝殿(はいでん)・楼門(ろうもん)の5棟が官報告示により国宝に正式に指定されました。

熊本県に現存するものとしては初めての国宝となり、全国でも神社の国宝指定は47年振り。
青井阿蘇神社は慶長期(けいちょうき)に一連で造営された社殿群であり、中世球磨(くま)地方に展開した独自性の強い建築様式を継承しつつ、桃山期の華麗な装飾性を取り入れていることが特徴です。また、南九州地方における近世神社建築の発展において影響を与えていることなどの文化史的意義が認められ、今回の国宝指定となりました。

 

熊本県内初の国宝 青井阿蘇神社
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