清風拂明月 明月拂清風(せいふうめいげつをはらい めいげつせいふうをはらう)
今月の「禅語」
禅の教えや考え方が短い言葉に凝縮したもの。それが「禅語」です。
長い歴史の中で禅僧たちは修行を重ねながら「人はどうあるべきか?」と日々自問し、よりよく生きていくための道しるべを探し続けてきました。そして、さまざまな”気づき”と出会いそれらは「禅語」という形になって、永永と伝えられてきました。
球磨禅心生活(クマゼンスタイル)おすすめの「禅語」をご紹介していきます。皆様の生活に潤いを与える一助となりますように・・・
清風拂明月 明月拂清風(せいふうめいげつをはらい めいげつせいふうをはらう)
秋の夜分、明月と秋風は互いに主となり客となり、どちらが主体ということもない状態のことを指しています。このとき、月と風は一体となっていて、決して対立しあうようなものではありません。善か悪か、成功か失敗かという二元論ではなく、相手の中に自分を生かしていくという意味です。
今の世の中は、相対的な評価で物事を判断する機会が多くあります。二元論ではないところで自分を生かす道を探してみてはいかがでしょうか?自分らしさを出せる道や居場所はそこにあるはずです。