和尚との対話 新宮禅寺第13代住職圓光裕氏①
当店店主が人吉・球磨の僧侶たちを訪ね禅とは何か?仏教とは何か?を考えるシリーズです。
第1回目は、当店に隣接する 新宮禅寺第13代圓光裕(つぶら こうゆう)氏です。
住職と佐藤は幼馴染み。佐藤も小さい頃よくこの寺で遊んでいたそうです。
30年近く経て、人吉球磨の活性化という共通の目標をすえて新宮禅寺住職とカフェオーナーという形で相見える事になった二人。
佐藤(以下、S):以前から気になってたんですけど圓(つぶら)という苗字珍しいですよね。
圓住職(以下、T):元々、大牟田の出らしいです。向こうにはこの姓を名乗っている人が多い。エンと呼ぶ方が多いですけど。
私の曽祖父がこの寺の住職になった時にこちらに一家ごと引っ越したようです。
S:じゃあ、その前は、別の方が住職を?
T:そう。禅寺は、世襲制でなく、お弟子さんである複数の修行僧から後継者を指名することが基本です。最近は担い手不足で世襲制が多いですが。このお寺も私で13代目と言ってますが、黄檗宗になってからの13代目。
S:ん?この寺は、途中宗派が変わっているんですか?
T:16世紀後半ごろ、黄檗宗に転派しています。おそらくその前には10人以上いたはず。佐賀県とか長崎県とかいろんなところから住職を迎えているようです。
S:じゃあ、今住職は本当なら23代目とか・・・か。すごいな。
T:史料に残っている記録で600年ですが、実はもっと長い歴史があるようです。800年くらいあるのではないか・・・
S:800年!?すると・・・30代前後くらい・・・か・・・凄い時間ですね。
冒頭から佐藤も知らないことの連続です。これからさらに聞いていきます・・・
(つづく)