祈りの道具・箒(ほうき)
「”またがるとバチが当たるよ”って、お嫁に来た時、義母にそう言われた記憶があったわ」
とある方(球磨郡多良木町在住)がお嫁に来た時そう言われたと教えてくれました。
箒(ほうき)は、古くより安産を祈るために使われていたのです。
その儀式は全国各地で散見されるそうですが、この球磨郡(多良木町周辺)の使い方が独特だそうです。
現代でも出産は、母子ともに命がけの行為です。医学が発展していない時代なら尚更です。古くは、出産の最中において、その周りを箒でかき集める儀式を行なっていたそうです。
何を集めていたのか?
「気」です。
母子の命がこぼれていかないように、懸命に生命=気をかき集めていました。
昼夜を問わず、生まれてくる赤ちゃんのためみんなで必死に祈る風景が見えてきて泣けてきます。
人吉・球磨 風水・祈りの浄化町
@hitoyoshifusui
球磨は祈りの町
今年も色々と大変なことがありましたが、師走となりました。1年の穢れを落とすとともに気を集める道具、箒(ほうき)でいい年を迎えませんか?
手作り棕櫚(しゅろ)ほうき ¥1,700円
※棕櫚は南九州原産のヤシ科の植物